相棒19から新しく参加している小料理屋『こてまり』の女将・小手鞠と白バイ隊から1課に配属された出雲麗音が相棒に新風を起こしています。
これまでにも相棒には重要なポストを持つ女性がいましたが、19からプラスされた2人はちょっと今までとは違う前面にただよう強さを感じます。
その強さからは違和感さえ感じ、今までの相棒のカラーを変えるような存在になっているような気がするのですが。
この記事の目次
相棒に新風
これまでの内に秘めた強さではなく前面に出す強さの女性たち。
その意図は何なのでしょう。
19だけの起用なのか、この先の重要な存在になっていくのか気になります。
小料理屋『こてまり』女将・小出茉梨
(森口瑤子)
芸者の時の名前「小手鞠」が店名の由来となっている小料理屋『こてまり』は、特命係の癒しの場だった『花の里』がなくなって淋しい特命係の2人に甲斐峯秋が紹介した店です。
政財界の要人をはじめとするそうそうたる顔ぶれがひいきにしていた芸者だっただけに、女将の人脈からかなかなか情報通なところが今後の特命係に大きな影響を与えそうです。
バックの甲斐峯秋は特命係にとっては好意的なので、こてまりも大丈夫とは思うのですが、『花の里』歴代女将の何気ない言葉がヒントになるこれまでとは違って、こてまりの場合はすべてお見通しの上での一言と取れてしまうんですよね。
しかもヒントとは違うアドバイス、、、よりも強めな発言のような気がしてしまいます。
とにかく歴代女将とは違って裏を感じてしまう部分もあります。
頭の良い女性なので、政治家や警察関係との人脈を利用して得た情報を、伝えられる範囲内でさりげなく特命係に流してくれる役割を演じていくのではないでしょうか。
そして、特命係を利用してその政治家たちを助ける場面もあるのではないかと思っています。
警視庁刑事部捜査第1課・出雲麗音
(篠原ゆき子)
交通機動隊の白バイ隊員として職務に当たっていた時に胸を銃撃され後遺症から白バイ勤務が出来なくなり、捜査1課への異動を命ぜられます。
実は社美彌子がひそかに主催している有望な女性を集めた定例会のメンバーでもあり、捜査1課への異動も社美彌子が衣笠警視庁副総監に働きかけての人事となっています。
この人事は内村刑事部長からはうとまれていて、捜査1課から追い出そうと伊丹・芹沢にキツく当たるように指示しています。
捜査1課全体としても初の女性刑事なので煙たがられているのはかわいそうなのですが、持ち前の勝ち気さで動ぜず対抗していく強さをもっているのが出雲麗音です。
取り調べの時、伊丹・芹沢コンビの脇に仁王立ちしている出雲麗音が突然割って入ってくる場面が気になります。
女性の立場で怒りをぶつけているのはわかるのですが、ちょっと感情に任せて動いてしまった感が否めません。
そして、「だからオンナは…」と言われてしまいそうです。
まだまだ孤立感と緊張感の中にいるのでしょうから、仕方のない設定なのでしょうか。
でも、社美彌子から選ばれている女性なので、今後も消えることはないと思いますが、今のままでは捜査1課にいても浮いてしまいそうな気がします。
捜査1課にも慣れ、伊丹・芹沢コンビの性格も理解してくれたら、単なるいじわるコンビではなく実は優しくお茶目なところもあるんだ、と見えてきて、そのあたりを余裕の笑いでツッコミを入れつつ、うだうだしている2人のお尻を叩くようなトリオ関係になっていったら楽しいな、と思います。
『トリオ・ザ・捜一』復活!?
これまでの女性たち
ここまで相棒に出て来る女性で右京さんたちに絡んでくる方々はみなさんそれなりに強さのある方々ばかりです。
社美彌子:警視庁総務部広報課家長・警視正
(仲間由紀恵)
特命係のことは認めているものの、一定の距離を保って静観している。
静かに怖いオーラを放っていて芯の強さを持っている女性です。
そうじゃないと、警視庁ではやっていけませんよね。
片山雛子:元国会議員
(木村佳乃)
したたかで野心家、身を護るため突然仏門に入り、尼僧「妙春」として出家していますが、水面下では政界復帰を狙っている元国会議員。
杉下右京からは
身のまわりで事件が起きるたびにそれを逆手に取り、まるで糧にするかのように大きくなっていく人間
と評されています。
外務大臣だった父親の不祥事すら「清廉潔白」さのアピールに使ってしまうような女性です。
亀山美和子(旧姓・奥寺)
(鈴木砂羽)
初代相棒・亀山薫の妻で新聞記者からフリージャーナリストとなり、夫と一緒にサルウィンに行ってしまいました。
記者らしく行動派でさばさばした男前のところもある芯の強い女性です。
初代『花の里』女将・宮部たまき
(益戸育江/高樹沙耶)
『花の里』初代女将・宮部たまきは和服の似合う美しさの中にも、杉下右京の元妻だな、と思わせる強さも持ち合わせています。
杉下右京の私生活を知っている唯一の人?
この人の前では杉下右京も形無し、という表情を見せる時もありました。
頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、
頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた。
ホレたところが杉下右京のいい所であるけれど、ついていけないところでもある。
でもそれがなければホレた杉下右京ではない。
ムリをして嫌いになるより、離れて好きなままで、といったところでしょうか。
この2人の関係が好きだっただけに、去ってしまったことが残念です、高樹沙耶(益戸育江)さん!!!
二代目『花の里』女将・月本幸子
(鈴木杏樹)
『花の里』を引き継いだ2代目女将・月本幸子は「ついてない女」と「ついている女」「狙われた女」の後に、「つきすぎている女」で登場していて、前科者ゆえなかなか仕事をみつけるのも大変なところでその料理の腕前と人柄を買った杉下右京によって女将となった人です。
ヤクザを相手にしていただけにその度胸の良さは落ち着きに表れていて、時折相棒の2人をハッとさせるヒントを口にしていました。
また、その場の雰囲気を察知してさりげなく席を外す気遣いもなかなかの気配り度です。
そんな居心地の良い場所を手放してでも、悩みや問題を抱える子ども達の力になりたいと『花の里』を去る決心をした月本幸子ですが、実は杉下右京への恋心を断ち切るためでもあったのかとも思います。
三代目『花の里』女将・甲斐悦子withカイト(希望)
『花の里』はなくなってしまいましたが、三代目女将として甲斐亨の恋人の笛吹悦子の登場を期待せずにはいられません。
それに必須なのは、平宮博重(成宮寛貴)の芸能界復帰なんですよね。
カイト君の再放送もされているので、キャスティング的には登場も問題ないはず。
もちろん、懲戒免職されているので特命係への復帰はムリですが、似合いそうなんですよね。
和服姿の甲斐亨
そして隣には奥さまとなった甲斐悦子。。。
絶対に実現してほしいキャスティングです。
『週刊フォトス』風間楓子
(芦名星)
関西の広域指定暴力団銀龍組傘下「風間燦王会」組長の実娘ということで、肝のすわった強さも納得できます。
社美彌子の「隠し子疑惑」をすっぱ抜いて以来、特命係とは情報交換をする関係になっていました。
また片山雛子とも繋がっていて、お互いを上手に利用する仲のようです。
相棒の中では重要な役割を果たしていて、4代目相棒・冠城亘との関係もちょっと恋愛絡みもありかと期待していただけに、お亡くなりになられて残念でした。
笛吹悦子
(真飛聖)
3代目相棒・甲斐亨の恋人で『相棒season13』の 30秒PRスポットCMでこの花嫁姿を披露していたので、いよいよ結婚かと思わせておいて、実は甲斐亨が犯罪者として逮捕されて終わるという結末でした。
甲斐亨の子どもを授かったものの白血病を発症してしまった恋人・笛吹悦子のその後はどこでも報告されていないと思います。
白血病はよくなり、子どもも出産できるだろう、という話で終わっているのですが、そんな風に消滅してしまったのは甲斐亨を演じた成宮寛貴(現:平宮博重)が芸能界を引退してしまったからでしょう。
姉さん女房でしっかり甲斐亨をリードしつつ内面をサポートし、病気にも立ち向かっていただけに、病気を克服して元気な赤ちゃんを産んだという報告が望まれます。
まとめ
相棒ですから、無駄なキャスティングはしないでしょう。
今の強めの女性の設定も今後の伏線となっていくのでしょうか。
「え?何この人!」と注目させて、徐々にレギュラーになじんで個性を発揮していく、と勝手に推理してみました。